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エクセレントデザイン賞高圧配電盤「ミニステーション」
川崎電気(株)/〒999-2293 南陽市小岩沢225
  • デザイン担当
    遠藤公泰:同社製品技術グループ次長
    船山忠:川崎電気エンジニアリング(株)R&Dセンター次長
    長谷川浩:川崎電気エンジニアリング(株)R&Dセンター係長
  • 製品サイズ
    縦1000mm×横1200mm×高さ2300mm
■デザインの意図
1.固体絶縁導体の開発及び薄型真空遮断器の開発による製品の大幅なコンパクト化を実現し、電気室への設置時の占有床面 積を1/2(当社従来比)となり、電気室スペースの有効利用に貢献した。

2.外観の見えがかり以外は、塗装の要らない鋼板を利用し、鋼板をボルト、リベットで組付ける函構造になっており、廃棄時に分解して材料の分別 ・リサイクルが容易である。更にコンパクト化することにより、使用する鋼板部財の量 を半減し、省資源化を実現した。重量を1/2(当社従来比)とし、トラック等による搬送作業も軽減された。

3.幅400mm×高さ1150mm×奥行1000mmのユニットが各機能毎ユニットになっており、必要なユニットを組み合わせることにより、配電盤を構成している。逆を言えば、各機能毎ユニットに分割出来る構造となっている。増設、改造時には必要なユニットのみ追加、交換できる構造とし、通 常のエレベータによる搬送も可能とした。

4.未来指向の機能をもつ配電盤と従来品との識別化をビジュアルにより追求し、カラーリングを視覚記号として位 置づけた。
 この製品は、ビルや工場などの電気系統の中枢を担う設備で、電気機器や電気回路を監視し、その制御を確実に行い、また漏電などの事故や故障箇所が発生した際には、確実に保護するために必要な機器を集中装備するものである。
 配電盤の役割は、人体における頭脳や神経系統の一部にたとえられるもので、電力会社より供給を受けた電気を適宜に変成し、ビルや工場などの使用目的に応じて配電する装置である。
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