有限会社 織元山口 デジタルファブリック「鯛ドレス」
デザインの意図
 今までにないリアルな画像をジャガード織物で表現し四体が揃うと一つの柄になる。表は鯛のお頭であり裏は鯛のシッポが浮き出されるという仕組みになっている。
造形、色彩上のポイント
 黒と白2色の糸でモノトーンに織り上げている。テーマが「アジアの市場」であり、生き生きとした活力のある雰囲気に仕上げている。

技術上のポイント

 服地として大きな柄を表現する場合普通プリント技術を使うが、この場合、コンピュータを利用したジャガード織を使用している。まず絵型を並べてコンピュータ上でシュミレーションをおこしてからという、従来とは全く異なるやり方で行っている。プリントの場合量産対応だがこの場合は1枚から出来る。

使用者等への配慮(安全性、利便性、快適性等)

 従来の服とはデザイン的に違いすぎるため、特別な個人のための特別着である。機能性やオールマイティを言われると困るが、あくまでもパーソナルなものとして使用していただきたい。

社会への配慮(地球環境等への配慮)

 大量生産を追及してきた服(アパレル)の時代もそろそろ変革の時ではないかと思われる。もっと個人個人を大切にして必要なものだけを必要な人だけにという考えがあってもよいのではないだろうか。